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クレイドル・オブ・フィルス()は、1991年に結成された、イギリスのエクストリーム・メタルバンド〔。 ヨーロッパ志向の悪魔的思想や吸血鬼伝説などに重点を置き、情感的なギターや荘厳なキーボードの使用、そしてダニ・フィルスによる並はずれた高音のデスボイスを駆使するなどの個性的なヴォーカルによって、邪悪かつ演劇的な美的境地が築き上げられている。 ブラックメタル、ゴシックメタル、メロディックデスメタルなど、このバンドのジャンルをどう定義するかについては様々な議論がなされてきたが、自他共に思想を伴うブラックメタルではないことは認めている。 ==来歴== 1991年に結成。当初のオリジナルメンバーは、ダニ・フィルス (Dani Filth) ことダニエル・デイヴィー(Vo)、ジョン・プリチャード(B)、ダレン・ホワイト(Dr)、ポール・ライアン(G)の4人であった。4作目のデモ『トータル・ファッキング・ダークネス』から、アンダーグラウンドシーンにおいて実力を発揮し始め、1994年の1stアルバム『ザ・プリンシプル・オブ・エビル・メイド・フレッシュ』は3万枚を超えるセールスを記録、ブラックメタルバンドとして大きな評価を得るようになった。 1995年にはニコラス・バーカーがドラマーとして新たに加入。翌1996年にはバックボーカルのアンドレ・メイヤーが脱退し、それに伴う形でサラ・イザベル・デヴァが新たに加入。続けて発売したEP『ブイ・エンパイア』は、このバンド史上初の女性ボーカルとしてのデヴァを前面に押し出していた。このEPを最後にバンドは金銭的ないざこざからカコフォノウス・レコーズとの契約を解消し、ミュージック・フォー・ネイションズに加入。この間にバーカーが路上飲酒および警官への暴行・公共の秩序を乱した罪で逮捕されるというトラブルも起きた。2ndアルバム『ダスク・アンド・ハー・エンブレイス』発表に続くツアーで初来日。 1998年、3rdアルバム『クルエルティ・アンド・ザ・ビースト』をリリース。同作は「血の伯爵夫人」として悪名高いエリザベート・バートリー(英語名エリザベス・バソリー)をコンセプトとしている。1999年、ニコラスが脱退。何名かのドラマーの後にエイドリアン・アーランドソンが加入した。2003年には5thアルバムにあたる『ダムネーション・アンド・ア・デイ』を発表。聖書中の堕天使ルシファーを題材に、ブダペストの40人編成オーケストラ、32人のコーラス隊の協力を得て完成した、77分を超える大作である。 2005年のグラミー賞では、「ベスト・メタル・パフォーマンス」部門において6thアルバム『ニンフェタミン』のタイトル曲「ニンフェタミン」がノミネートされるに至った。翌2006年10月に7thアルバム『ソーノグラフィー』をリリース。ゲストヴォーカルとしてH.I.M.のヴィレ・ヴァロが参加する。その後アーランドソンとデヴァが脱退し、その後任としてマーティン・スカロウプカが加入した。 フランスの貴族で猟奇的殺人鬼のジル・ド・レをコンセプトとした8thアルバム「ゴッドスピード・オン・ザ・デヴィルズ・サンダー」を2008年10月にリリース。2010年11月に9thアルバム「蔭黒(いんこく)の女神アヴェルサ(Darkly, Darkly, Venus Aversa)」をリリース。このアルバムはバンド史上初のインストゥルメンタルが入ってないアルバムとなった。 2012年にベーシストのデイヴ・ピュービスとキーボーディストのキャロライン・キャンベルが脱退。ダニエル・ファース (B)が加入した。リンドセイ・スクールクラフト (Key)がセッションキーボーディストとなり、2014年に正式加入した。 2014年には、ギタリストのポール・アレンダーとジェイムズ・マッキルローイが2名とも脱退。アショクとリチャード・ショーが加入した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クレイドル・オブ・フィルス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cradle of Filth 」があります。 スポンサード リンク
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